大切なお子さんが、思いもかけず手術や長期の治療が必要に病気になってしまうことは、お子さんにとってもご家族にとっても辛く悲しいことです。不安や心配で胸がいっぱいになることも多いでしょう。

私たち小児科医は、不安や心配を少しでも減らせるように、病気や治療についてわかり易く話すよう心がけています。しかし、それでもお子さんやご家族にとって、医療スタッフに聞きにくいことや話しにくいことがあります。また、医療者にとって専門外で答えられない質問や問題も沢山あります。

お子さんが病気になって起こる問題は、医療以外に、学校を含む教育の問題、こころの問題、家族の仕事や経済的な問題、夫婦やきょうだいに関すること、将来の就職や妊娠出産などなど多岐に及びます。

同じ悩みや問題を当事者同士が話し合うことを「ピア・サポート」と言い、それを支援する人を「ピア・サポーター」と言います。重い病気や難しい病気の患者さんや家族がピア・サポートを利用することにより、様々な問題を乗り越え、やがて良い結果をもたらすことが判っています。実際、私も様々な病気の患者さんの会に関わらせて頂き、その大切さを実感してきた一人です。

「さんふらわ」は横浜市立大学附属病院小児科に、入院・通院されているお子さんを持つご家族が中心となり運営している会で、10年以上の歴史があります。様々なボランティア活動、病気についての勉強会、お子さんやその家族どうしの情報交換の場の提供などを行っています。

私たちは、この様な素晴らしいピア・サポートグループが傍にいてくれることを心強く思い、深く感謝しています。

入院や通院は大変なことですが、「さんふらわ」のもとでお子さんとご家族と医療スタッフが「輪」になって、いちばん頑張っているお子さんたちに、ひまわりの様な笑顔を届けられれば、とても喜ばしいです。

2017年6月
「さんふらわ」顧問
横浜市立大学附属病院小児科
主任教授 伊藤秀一